ポールを加えた新生クイーン来日!
実況レポート
  Photo&text by Toshi Kanda





ポールを加えた新生クイーン来日!実況レポート



新生クイーンが26日、さいたまスーパーアリーナで、ポール・ロジャースを加えた20年ぶりによる日本でのライブツアーを開始した。圧倒的な存在感を誇っ
た故フレディ・マーキュリーのボーカルパートを担当するのが、ポール・ロジャース(元:フリー&バッドカンパニー)。ベースのオリジナルメンバーのジョ
ン・ディーコンは参加していない。



 一曲目の「リーチング・アウト〜タイ・ユア・マザー・ダウン」のメドレーでポール・ロジャースがソロ
でステージに現れ、ギターのブライアン・メイが続いて現れる。緞帳が降りてから、ドラムのロジャー・テイラーが登場するという演出だったのが、緞帳が降り
る時に、ギターのブライアンが緞帳が足にかかり転倒するというアクシデントがあった。スタッフが急遽かけつけたおかげで無事に演奏は、続けられた。思わず
ヒヤッとした瞬間であった。



 転んでもギターを手離さなかったブライアンのおかげで、手作りのギター「レッドスペシャル」も健在であり、
ハードなリフからボトルネック奏法で華麗な音色を奏でられていた。クイーンといえば、フレディのボーカルが印象に残るが、ポール・ロジャースによるブルー
ジーなボーカルが新しいクイーンサウンドとして見事に調和している。…というよりも、新しいバンドとして「新生クイーン」を聞くことができた。



 
クイーンだけでなく、ポールのナンバーも「バッドカンパニー」「フィール・ライク・メイキン・ラブ」「キャント・ゲット・イナフ」「ウイッシング・ウィ
ル」「オールライト・ナウ」の5曲が26日には演奏された。ブライアンのギターとロジャーのドラムが70年代ブリティッシュサウンドを復活させる。クイー
ンといえば全員がボーカルをとれるバンドとしても有名。それぞれが、歌でも聞かせる。「セイ・イッツ・ノット・トゥルー」「アイム・イン・ラブ・ウィズ・
マイ・カー」では、ロジャーによる高音のハスキーボイスが聞けた。



 アコースティックナンバーでは、ブライアンがフレディのパートを歌っ
た「ラブ・オブ・マイ・ライフ」。観客が大合唱し、たくさんの人が涙するというシーンがスーパーアリーナの会場モニターに投影される。そして、今回のジャ
パンツアーのために用意した楽曲、「手をとりあって」では日本語の歌詞を大合唱。



 ブライアンのギターソロでは、「ブライトン・ロック」のテープ・ディレイサウンドが聞こえる、津軽じょんがら調から「さくらさくら」と日本を意識したリフが織り込まれた。映像とのシンクロで締めくくり、ギター達人としての技量で魅

る。「ボヘミアン・ラプソディ」では、フレディの映像に合わせてメンバーが演奏し、最後にポールが登場し、フリー時代を彷彿させる派手なマイクパフォーマ
ンスで、盛り上げる。ラストは、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」によるアリーナが一体となった大合唱で締めくくられた。



 
見た目は、時を経過し「老けた」感のある、それぞれのメンバーではあったが、円熟したテクニックに裏付けられた安定した演奏に観客の満足度は高かったよう
だ。観客の年齢層も30代〜50代とかなり高め。しかし、ロックが時間とともに経過していてもライブの中では、誰もが年齢を忘れて「あの頃」にフィード
バックしていた事は確かなようだ。



ジャパンツアーの予定
10月26日(水)さいたまスーパーアリーナ(終了)
10月27日(木)さいたまスーパーアリーナ(終了)
10月29日(土)横浜アリーナ
10月30日(日)横浜アリーナ
11月1日(火)愛知・ナゴヤドーム
11月3日(木・祝)福岡:ヤフードーム



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