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たけ@ぶろぐさんのサイトから、秀逸な物語です。

世界がもし12人のオーナーだったら / プロ野球問題

このむらには12人が暮らしています。
1人はお金持ちです。
1人のお金持ちはむらの資源を独占していました。
5人がそのお金持ちといっしょに仕事をしています。
残りのの6人が貧乏です。

6人の貧乏は1人のお金持ちといっしょに仕事がしたいといいました。
しかし、お金持ちといっしょに仕事をしていた5人は反対しました。
自分たちのもうけが少なくなるからです。
6人の貧乏はますます貧乏になりました。
やがて6人の貧乏のうち1人が倒れました。
5人になってはうまく仕事ができません。

1人のお金持ちは考えました。
むらの人数がもっと減れば、じぶんはもっともうかるな。

1人のお金持ちはいいました。
むらのみんなでいっしょに仕事をしよう。
でも8人じゃないと無理だよ。

このむらは8人になりました。

みんなもうかるものと思っていたのに、なぜかまた貧乏になっていきます。
むらの資源が少なくなってきているのに気づかなかったのです。
いや、気づいていたのにじぶんだけは大丈夫だと思っていたのです。
むらをおおきくして資源を増やさなければならなかったのに、
小さいむらの中で自分の取り分だけを考えていたのです。

むらはやがてちいさくなり、なくなってしまいました。

参考図書

世界がもし100人の村だったら

歌舞伎町がもし100人の村だったら?世界、人類、人生、人間の縮図がココにある!歌舞伎町パラダイス